診療時間

時間外・夜間救急のご案内

診療時間外にお電話頂く場合は、留守電に『診察券番号、飼い主様の名字・動物の名前、状態について』を残してください。対応可能な場合は10分以内に折り返しご連絡いたします。折り返しの電話がない場合は、申し訳ありませんがすぐには対応できる状況にないため、他院へご相談ください。
時間外診療は通常診療費の他に時間外診療費(5,500円〜8,800円)がかかります事をご了承ください。
基本的には院長一人での対応となりますので、人手が必要であると予想された場合は他院への受診をおすすめする場合もございます。

夜間の重症症例に関しては夜間病院の受診をお勧めしております。
岐阜県獣医師会夜間救急動物病院は、かつて院長が常勤獣医師として3年間働いていた病院です。現在も非常に優秀なスタッフが親身に対応してくれますので、安心してご利用いただけます。(夜間診察料として最低でも8,800円かかります。必ず来院前に下記の番号へ電話連絡をお願い致します。)
岐阜県獣医師会夜間救急動物病院 TEL:050-1721-8729

岐阜夜間救急動物病院の診療時間は21:00〜深夜1:00となります。それ以外の時間の夜間急患については、愛知県犬山市の犬山動物総合医療センターが受けてくれる場合がありますので、そちらをご検討下さい。

内科

  • ご飯を食べない
  • 嘔吐や下痢をする
  • お水をよく飲む
  • 口の粘膜が白い
  • やせてきた

獣医療の発達により、動物たちも長生きする子が多くなっています。 高齢化と共に特殊な病気も多くなり、小型犬に多い心臓病、特定の犬種に多いアトピー性皮膚炎、猫に多い腎臓病や甲状腺疾患、これらに加えて肝臓病や内分泌疾患や、あまり症状に出ないような病気を抱えていることも少なくありません。飼い主様が気付いた『なんかいつもと違う』から重篤な病気を早期発見出来ることもありますので、些細なことでも気になることがあれば遠慮なくご相談ください。

外科手術

動物にとってより安全な麻酔、より痛みの少ない手術を心掛けております。
全身麻酔器システム、電気メス、血管シーリングシステムなどを使用した、動物にとってより安全で、より痛みの少ない手術を心掛けております。
院長は大学時代に外科の研究室で高度外科手術を学び、卒業後も夜間救急病院はじめ複数の施設にて多くの手術を執刀してきましたので、避妊・去勢手術はもちろんその他の外科手術にも幅広く対応できます。
※特殊な手術や処置が必要な病気については、二次診療施設をご紹介いたします。

  • 乳腺腫瘍摘出
  • 膀胱結石摘出
  • 尿管結石摘出
  • 胃切開、腸切開
  • 胃捻転整復、固定
  • 腸管切除、吻合
  • 脾臓摘出
  • 肝臓腫瘍摘出
  • 胆嚢摘出
  • ヘルニア(腹壁、鼠径、会陰)整復
  • 断脚、断尾
  • 大腿骨頭切除・会陰尿道造瘻

各種検査

各種検査を行っています。

  • 血液一般検査
  • 血液生化学検査
  • ホルモン検査
  • アレルギー検査
  • レントゲン検査
  • 心電図検査
  • 超音波検査
  • 眼科検査
  • 皮膚科検査
  • 細胞診
  • 病理組織検査
  • 尿検査
  • 糞便検査

マイクロチップ

当院はマイクロチップを取り扱っております。
マイクロチップは、直径約2mmの円筒形のガラスのカプセルで包まれている小さな電子標識器具で、アンテナとICを内蔵した電子タグです。
身元証明のようなもので、迷子や盗難、自然災害、交通事故などで離ればなれになっても、リーダーからの電波をマイクロチップが受信するため、動物が飼い主のもとへと無事に帰れる可能性が高くなります。
装着をご希望される方や、ご検討中の方は当院へご相談ください。

各種教室

当院では、ペットの健康管理や適切な飼育方法に関するご相談を承っております。

歯磨き教室

ワンちゃん・ネコちゃんの健康はお口から!歯磨きの大切さやコツを学びながら、楽しくケアを続ける方法をお教えします。

パピー教室

生後3〜6ヶ月齢は社会性を育む大切な時期です。基本的なしつけを身につけたり、他の犬や見知らぬ人にもフレンドリーなワンちゃんになれるよう学ぶためのクラスです。

大切なペットとより良い暮らしを送るために、お気軽にご相談ください。

歯科処置

歯科処置
歯科処置

当院では、歯科にも力を入れています。

3歳以上の犬・猫の90%以上は歯周病であると言われています。歯周病は口腔内だけの問題ではなく、歯石内の膨大な数の細菌が血液に乗って全身をめぐり心臓や腎臓など多くの臓器に悪影響を及ぼします。

約270万頭の犬を調査した最近の研究において、定期的に歯石処置を実施している犬は、そうでない犬と比較して20%死亡リスクを減らせたと報告されています。

正しい歯石処置は、歯の表面をキレイにするだけではなく、歯とはぐきの間の歯周ポケットも徹底的にキレイにしなければいけません。トリミングなどでの『無麻酔歯石処置』は違法であるとともに歯周病をかえって悪化させますので、絶対にやめましょう。

当院では専用の機器によって歯石処置を行いますので、歯石や歯周病が気になる方はご相談ください。

避妊去勢

  • 将来の病気を予防したい
  • 望まない出産を防ぎたい

当院では繁殖を希望されない犬猫に対して、オス・メス共に避妊・去勢手術を勧めております。
「手術するのはかわいそう」という声もあるかもしれませんが、動物は本能で繁殖を行います。そのため避妊・去勢もせず、繁殖もさせないというのは動物にとって大きなストレスとなります。

オスのメリット

性ホルモンは攻撃性や支配性・縄張り意識・活動性を高めるので、手術により精巣の病気や交尾でうつる病気、性ホルモンの影響による病気のリスクがなくなるだけでなく、縄張りやメスをめぐるケンカでケガをしたり、交通事故など思わぬ事故に遭う事が少なくなります。

メスのメリット

発情・妊娠・出産による肉体的負担や、交尾でうつる病気、生殖器の病気、性ホルモンの影響による病気のリスクがなくなります。

混合ワクチン

  • 予防期間 :年1回または3年に1回

混合ワクチンは基本的に年1回の接種となりますが、国際的なガイドラインの変更などによって接種方法・間隔が変更されることがあります。
当院では、ガイドラインを参考にしてワクチン抗体価検査などにも柔軟に対応していきますので、遠慮なくご相談ください。

フィラリア予防

  • 予防期間 :通年(最低でも4月~12月)

フィラリアとは、蚊によって感染するフィラリアという寄生虫が心臓や肺動脈に寄生する病気です。フィラリアが寄生してしまうと心臓に負担がかかり、命を落としてしまうこともある危険な病気ですが、薬によって完全に予防が可能です。予防には注射タイプ、飲み薬タイプ、スポットタイプ(滴下型)がございます。犬や猫、予防方法によって料金は異なりますので、お気軽にお問い合わせください。
※フィラリア予防を始める前に、『現在フィラリアに感染していないこと』を確かめる簡易血液検査(血液1滴)が必要となります。

ノミ・マダニ予防

  • 予防期間 :通年

ノミは動物の皮膚や被毛に寄生し、かゆみや皮膚病の原因になります。ノミは卵の状態で室内に持ち込まれ、知らない間に家中で繁殖してしまうことがあります。ノミに刺されると、その部位にかゆみや皮膚炎を引き起こすだけでなく、全身的な皮膚アレルギー反応を起こす場合もあります。
マダニはやぶや草むらなどに生息し、散歩時に寄生することがあります。マダニは多くの病原体を媒介し、吸血による貧血や皮膚炎などを引き起こします。また、近年マダニが媒介するウイルス疾患としてSFTS(重症熱性血小板減少症候群)に注意が必要です。SFTSは犬、猫だけでなく人にも感染します(致死率は犬:25%、猫:60%、人:20%)。日本においても飼い主様や動物病院関係者の死亡例が報告されています。

温暖化の影響などにより、冬でも感染しますので通年予防をおすすめしています。
予防には飲み薬タイプ、スポットタイプ(滴下型)がございますので、お気軽にお問い合わせください。

狂犬病予防

  • 予防期間 :年1回

狂犬病に感染した犬に咬まれることで人や家畜も感染します。水を飲んだり見たりするだけで呼吸困難になるところから『恐水病』とも呼ばれております。
人も犬も感染・発病した場合の致死率は100%となります。
「狂犬病予防法」という国の定めた法律によって、年に1回予防接種を行うことが法律で義務付られています。
狂犬病ワクチンは、春に各市町村で定められた場所での集合注射もあります。
接種時期や料金や自治体への届出方法に関しまして、詳しくはお問い合わせください。

健康診断

  • 年に1回は血液検査だけでも
  • 血液検査だけでなく画像検査も
  • 血圧やおしっこ検査も

「健康診断は病気がありそうな高齢になってからでいいですか?」と質問を受けることがありますが、若い健康な時の状態(正常値)を調べておくことも非常に重要となります。

例えば、10歳の時の血液検査でHt(赤血球の割合)が40%だったとします。これだけ見ると正常範囲(37-66%)ですが、仮に5歳の時に65%だったデータがあると「むむむ、以前に比べてかなり赤血球が減っているな、、、どこかに出血の原因になるような腫瘍でもあるのかな?」と、結果の解釈が変わって病気の早期発見につながったりするメリットがあります。
当院ではお得なペットドックを実施しておりますので、年齢に関係なくお気軽にお問い合わせください。

皮膚科・耳科専門診療

院長は岐阜大学動物病院の皮膚科(耳科)責任者として4年間、獣医師向け皮膚科コンサルタントとして2年間皮膚科の専門診療を行ってきました。また、大学院では皮膚病の研究を行うとともに獣医皮膚科認定医も取得しました。
皮膚科診療に特別な機器は必要ありませんので、当院においてもこれまで大学病院で実施してきたような質の高い皮膚科診療をお届けできます。
ちょっとした皮膚のトラブルはもちろん、

  • なかなか治らないので専門診療を受けたい
  • 診断や治療が正しいのか専門医の意見を聞きたい

などのセカンドオピニオンとしてご利用いただくことも可能です。
アトピー性皮膚炎などは一生付き合っていくことも多いので、飼い主様が安心・納得して治療出来るかが重要となります。
ワンちゃんネコちゃんの皮膚病でお困りの方はご相談ください。

皮膚科の主な疾患

こんな症状にご注意ください。

アレルギー性皮膚炎

かゆみや赤み、湿疹などの症状が出る皮膚のアレルギー。食べ物や環境要因(花粉・ハウスダストなど)が原因になることも。適切な診断と治療で、快適な生活をサポートします。

  • アトピー性皮膚炎
  • ノミアレルギー性皮膚炎
  • 接触性アレルギー
  • 食物アレルギー
  • その他

皮膚感染症

細菌や真菌(カビ)による皮膚の炎症。かゆみ、赤み、フケ、脱毛などが見られます。早めの治療が大切です。人にも感染するリスクもあります。

  • 毛包虫(ニキビダニ)症
  • 疥癬
  • 細菌性疾患(膿皮症)
  • 寄生虫による皮膚疾患
  • マラセチア皮膚炎
  • 皮膚糸状菌症

皮膚のできもの・イボなど

良性・悪性さまざまな種類があり、見た目だけでは判断が難しいことも。気になるできものは、早めの診察をおすすめします。小さなイボなどは全身麻酔なしで切除することも可能です。

  • 肥満細胞腫
  • 組織球腫
  • 皮膚リンパ腫
  • 扁平上皮癌

非炎症性の脱毛

炎症がないのに毛が抜けてしまう状態。ホルモン異常や遺伝的要因が関係することがあり、原因を見極めた上で適切な治療が必要です。

  • 毛周期停止(アロペシアX、ポメラニアン脱毛症)
  • 内分泌疾患(クッシング、甲状腺疾患、性ホルモン失調)
  • 淡色被毛脱毛症

角化異常(脂漏症)

過剰なフケ、ベタつき、独特の臭い、かゆみ、赤みなどを特徴とし、日常生活の質を低下させます。アトピーなどと間違えて大学に紹介されることも多々ありました。
適切な診断と治療によって良好に管理することが可能です。

  • 原発性(本態性)脂漏症
  • 続発性脂漏症
  • 脂漏性皮膚炎
  • 脂腺炎

耳の疾患

耳のかゆみ、臭い、赤み、黒い耳垢、痛みなどは外耳炎や耳ダニ感染のサインかも。放置すると慢性化しやすいので、早めの診察をおすすめします。

  • 外耳炎
  • 中耳炎
  • 耳ダニ
  • 耳血腫
  • 耳介の虚血性皮膚症

当院での皮膚科学検査・治療方法

皮膚スタンプ検査

皮膚スタンプ検査

皮膚の表面にスライドガラスを押し当て、細菌や真菌(カビ)、炎症細胞などを顕微鏡でチェックすることにより、かゆみや赤みの原因を調べます。
脂漏症など角化(皮膚のターンオーバー)異常の原因追求にもなります。
また、一部の皮膚腫瘍も診断することができます。

毛検査

毛検査

毛を何本か抜きとり、顕微鏡で観察します。
毛や毛根に感染する皮膚糸状菌(カビ)やニキビダニを検出することができます。
また、毛の状態(成長期毛/休止期毛の割合、メラニン色素の分布など)から非炎症性脱毛症の鑑別にも重要となります。

テープストリップ検査

テープストリップ検査

セロハンテープを数回皮膚にぺたぺたと貼りつけた後、顕微鏡で観察します。
皮膚表面の菌や寄生虫を検出することができます。
皮膚表面の細胞(角化細胞、角層細胞)を観察することで、皮膚のコンディションを把握することも可能です。

ウッド灯検査

ウッド灯検査

365nm波長の紫外線ランプを毛や皮膚に照射します。皮膚糸状菌(カビ)に感染している場合は、特徴的な蛍光緑(アップルグリーン)に光るため、簡単に皮膚糸状菌症を診断することが出来ます。(全ての真菌が光るわけではないので注意が必要です)

真菌培養検査

真菌培養検査

皮膚や被毛のサンプルを培養し、真菌(カビ)の有無を確認する検査です。皮膚糸状菌症などの診断に役立ちます。
判定に数日を要する、誤診しやすい、などデメリットも多いため、これで確定診断するというよりは診断の補助として使用します。

内分泌検査

内分泌検査

ホルモン異常による皮膚トラブル(脱毛・皮膚の黒ずみなど)を調べるための血液検査です。甲状腺や副腎の病気の診断に有効です。
※内分泌疾患(ホルモン疾患)は、ホルモン測定に加えて臨床症状、一般血液検査、エコー検査などを総合して診断することになります。

アレルギー検査

アレルギー検査

食物や環境アレルゲン(花粉・ハウスダストなど)を調べるための血液検査です。現状、高精度で信頼のおける検査は存在しないのであまりオススメはしませんが、目安程度には参考になるので検査を強く希望される方には実施します。

外耳の洗浄、投薬

外耳の洗浄、投薬

耳の汚れを丁寧に洗浄します。これにより点耳薬が浸透しやすくなります。軽度の外耳炎や日常的なケアは無麻酔で実施できますが、中程度以上で痛みを伴うような外耳炎には鎮静麻酔下での処置が必要になることもあります。

耳の外科的治療

耳の外科的治療

慢性で重度の外耳炎では耳道が石灰化している場合も多く、耳道切除などの手術が必要になることもあります。また、耳の腫瘍に対しても外科的手術は有効です。
※外科的手術が適応となる『中耳炎』にはCT・MRI検査が必要不可欠のため、大学動物病院などへ紹介となります。